天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

カルガモ

足利学校にて

 ガンカモ科の鳥で留鳥。他のカモ類と違い雌雄同色。日本全土、東南アジア、中国などに分布し、各地の沼沢地や池に生息する。北日本では夏鳥。都会の公園の池などでも子連れの姿を見かけることがある。近くに車道があると、「カルガモの横断に注意」といった看板が立っていたりする。池の面を泳ぐ子ガモ達は、親鳥とつかず離れず自由気ままに行動する。実に心和む風景である。


  山陰に水を分ちてカルガモマガモの群の浮びたむろす
                        大悟法進
  かるがもの羽繕ひする岸の杭こがもは首を背に埋め眠る
                        来嶋靖生