天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

滑川(なめりかわ)

鎌倉東勝寺跡付近

 川床(砂岩層か)を舐めるように流れていることからこの名が付いたらしい。朝比奈峠の梶原太刀洗水を源流とし、由比ヶ浜材木座まで流れる全長5.6キロの由緒ある川。ただし、名前は場所によって次のように変化する。上流から胡桃川、滑川、座禅川、夷堂川、炭売川、閻魔川そして由比ヶ浜に注ぐ。
 鎌倉の萩の寺・宝戒寺の裏手から、東勝寺跡を経て高時腹切やぐらの上を通り、右手奥に入って妙本寺の裏山、八雲神社の裏に向かう。これが祗園山ハイキングコースである。


    時くれば流鏑馬の道楠若葉
    断崖に根をめぐらせて新樹光
    うぐひすに頭(かうべ)めぐらす山路かな
    木下闇八つ手わくらばガサと落ち