天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

梅雨明け

湘南片瀬海岸にて

 7月20日は「海の日」で祝日。1941年以来、この日は「海の記念日」とされていたのを、1996年に祝日に制定したもの。海洋国日本の繁栄を願う趣旨である。1876年に明治天皇が東北・北海道の巡幸を終えて汽船・明治丸で横浜に帰着した日にちなんだという。
 湘南の片瀬海岸も今年一番の人出のようで、海の家の呼び込みがかまびすしい。


     梅雨明けてビーチバレーの砂けむり
     梅雨あけて呼び込みきそふ海の家


  鐘ならしアイスキャンデー売りにくる渚にビーチパラソルの列
  にごりたる潮(うしほ)寄せきて白波の立つ渚辺にをとめ寝そべる
  うち寄せてにごれる潮にただよへり子のすがりつくピンクの浮輪
  遠かすむ富士の高嶺にひとすぢの残雪なだれ梅雨明けにけり
  一壜を四日のうちに空けたればまた見比べるラベルと値段