天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

がまずみ

二宮町吾妻山にて

 漢字では、莢蒾 と書く。スイカズラ科の落葉低木。晩夏から秋にかけて3mm-5mm程度の実をつける。実は赤く熟し、晩秋ともなれば表面に白っぽい粉をふく。この時期が一番うまいという。残念ながら一度も食べたことがない。焼酎に漬けて果実酒にすることも。


  かはづなく水田のさきの樹群にししらしら見ゆるがまずみの花
                       長塚 節
  がまずみの青実やうやくつぶらかに照りいでて谷地に夏は来向ふ
                       林 安一