天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

水車

足柄上郡開成町瀬戸屋敷にて

 水のエネルギーを機械的エネルギーに変換する装置。水流を羽根にあて、その衝撃力によって羽根車を回転させる。精米・製粉や水力発電などに活用される。また灌漑用の水を田に送る装置として、人が足で踏む仕掛けもある。


  政治にも人間の死にもかかはらず水車は廻るゆつくり廻る
                    小西久二郎
  愛をもてわれを殺(あや)めむ人もなく春の水車はざんざ花挽く
                    築地正子
  母逝きて百か日目の四月けふわれは水車のごとく居りたり
                    三井ゆき
  アイ・ラヴ・エジソン、アイ・ラヴ・エジソン、川沿いの
  径(みち)を小さな水車抱えて     穂村 弘