天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

蓄音器

浜名湖にて

 1857年、フランス人エドゥアール=レオン・スコット・ド・マルタンヴィル が発明したフォノトグラフが、音を記憶する装置の最古のもの。エジソンらによる改良や発明を経て、平面盤であるレコードとその再生専用機ができた。録音はラッカー盤にカッティングマシンで記録した。日本では、明治43年(1910年)、日本初の国産蓄音機ニッポノホンが発売された。
 右の写真は、浜名湖オルゴールミュージアムで撮った。



  遠き日の蓄音器には乙女棲み「すみれの花咲く頃
  と歌ひし              岩田 正


  蓄音器のあたりあえかに空間のひびわれてゆく 
  歌こそ渇き             井辻朱美