天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

月下美人

浜松フラワーパークにて

 中南米原産のサボテン科の温室観賞植物。高さは5mに達することもあるという。夏から秋にかけて直径20cmほどの芳香ある白い花が咲く。夜咲き普通2時間ほどでしぼむというが、気温が低いと翌朝まで咲いているらしい。右の写真は、浜松フラワーパークの温室で午前中に撮ったものだが、大変な幸運といえる。


  不思議不思議のこととばかりに花ひらく月下美人
  見守りてゐし             安田章生


  大輪の月下美人の匂はせて静かに秋の夜を寝てゐる
                    大悟法 進
  月下美人ホワイトリカーに浸りおり真夏の夜より地下暗室に
                     高田和子
  ひたひたと火星の迫る夜半となり月下美人が相つぎて咲く
                      篠 弘


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