2014-10-06 コップ(2) 短歌でコップを比喩に使った例は、ほとんど無いようである。もっぱら物理的容器として詠われている。 戦争なぜ止められぬ。床に落ちしコップ鋭利に突きささる 五喜田正巳 流し台のコツプの水によみがへりパセリ一束が緑なす森 白石トシ子 ピシピシとコップ鳴らしてビール飲む樹を切り終へて木の 香纏ひて 安福ちづ子 盃をコップにかへて風の夜はわれより受けし傷舐めてゐむ 萩原康次郎