パソコン(1)
個人用のコンピュータの販売は、1975年に米MITS社が、組み立てキットの「ALTAIR」を売り出したのが最初だった。1977年には、米アップル社がApple IIを発売して、世界的ベストセラーになった。1979年には、日本でもNECが「PC-8001」を出した。8色のカラーと最大80文字×25行のテキストを表示できた。1980年代の主要な進歩を次にあげる。
1980年: 16bitマイコン用OS(MS―DOS)が開発される。
ワークステーション(アイコン、マウス、GUIを備える)
も発売される。
1982年: 16ビットCPUを搭載したPC-9800シリーズ登場。
1985年: Macintosh向けMicrosoft Excelが登場。PC-9800シリーズ
に日本語入力システム「一太郎」が搭載される。
1988年: 東芝がノート型パソコン「ダイナブック」を発表。
NTTがISDNサービスを開始。
涅槃より呼び戻すごとパソコンの液晶文字にタゴールを読む
春日井建
パスコンの横にバイオの薔薇は咲き日々しろがねの水を
欲(ほ)るなり 栗木京子
パソコンに黄昏はきてわが上に象の足ひとつ落ちてきたりぬ
坂井修一
ミクロンの虫ほろほろり体内に鳴くはかなしゑ夜のペン
ティアム 坂井修一
丁寧な命令が今日を起動してアスタリスク押シテクダサイ
岡 智江
存在の証をなさん唯一の手だてぞ病みてパソコンを学ぶ
川口常孝