2015-08-23 御輿(2) 俳句では神輿は夏の季語である祭の傍題のひとつである。 色町にしばらくやすむ神輿かな 小路智壽子 踏切に神輿せかれてしまふなり 宗田安正 いくそたび強訴(がうそ)の神輿下りたる叡山けふを雪 いだく谷 下村百合江 ぬばたまの闇を発ちきて暁の浜辺に神輿の揃ふ浜降祭 杉山敏代 宵ぐちの路傍に据うる神輿あり供ふるものは米と塩と酒 川島喜代詩 花咲耶卑弥の御輿は男らの体臭連れてすぎゆきにけり 上野久雄