天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

コスモス(続3)

横浜市俣野別邸庭園にて

 コスモスの花言葉は、花の色によって、次のようになっている。
★ 白色:『美麗』『優美』
★ 黄色:『野生の美しさ』
★ 茶色:『恋の終わり』
★ ピンク色:『乙女の純潔』
★ 赤色・紫色:『乙女の愛情』
男女の間でやりとりする際には、気をつけることが肝要。


  「初恋」の詩を学びゐる息子(こ)の部屋にコスモス一輪
  生けてやりしが               玉城洋子


  あの世には姦通罪があるかもと揺れてささやく土手のコスモス
                       江副壬曳子
  コスモスの花が明るく咲きめぐり私が居らねば誰も居ぬ家
                       河野裕子
  無視すべきあいつとゆれるコスモスと風によろしく言つて
  ください                小野興二郎


  世紀二つ跨ぎて帰るゆふまぐれ鉄路のわきに揺るるコスモス
                       内藤 明
  対向車をながく待ちゐる無人駅のホームにコスモスの花昏れ残る
                       島本正齊
  あきらめを徐々に強いられゆく秋かコスモスの丈低くさゆらぐ
                       泉 弘子
  もう二度と来ることはないでしょう産着とコスモス揺れる街角
                       黒崎由起子