天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

毬藻(まりも)

NHKテレビ・サイエンスZERO映

 緑藻類シオグサ科の淡水藻。寒冷地の湖に生育。日本では、阿寒湖のマリモが有名で天然記念物。糸状細胞がボール状に生育したものがよく知られている。打ち寄せる波により水面下まで水の回転運動が伝わり、底の毬藻を回転させることで球状になるという。


  毬藻のごとき一日なりしが喜びは昨日と同じ蝶の来てゐる
                      辺見じゅん
  真夜中に緑のものを食べつくしマリモのようにしんとしており
                      早川志織
  掬ひたるまりものいまだ玉なさぬ漂ふみどり水にかへしつ
                      樋口賢治