天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

仔猫(1)

テレビ「動物の赤ちゃん大集合」の映

 雌猫が一度に産む仔猫の数は、平均で3頭から5頭犬とされる。多い時は8頭も産む場合もあるとか。猫は安産の守り神とされている犬などより安産で、ねずみ算といわれるネズミよりも繁殖能力に長けている。
生まれたばかりの子猫は、母猫が面倒を見るので、人が不用意に介入してはならない。育児を放棄してしまうことがあるので注意が必要。[ブリーダーの話]


  草臥(くたびれ)を母とかたれば肩に乗る子猫もおもき
  春の宵(よひ)かも         長塚 節


  さびしきは老が命かかの小猫庭のおち葉を追ひてよろこぶ
                   松村英一
  迷ひ来し子猫なりせばその頸にリボンを巻きて捨ててやるべし
                  前川佐美雄
  猫の子は橋のたもとの箱のなか捨てられてありむかしのごとく
                   小池 光
  快速の満員電車 春の日を籠の子猫も旅に発つらし
                   森佐知子