18世紀頃、イギリスで雄牛(ブル)と闘わせたことから名前に「ブル」がついた。毛色には赤、白、黄褐色、ぶち、虎毛などあり、現在は番犬か愛玩用。なお、現在のような独特の顔形になったのは、牛との闘争が禁止されてから、人の手が加わったためである。頭が非常に大きくなり、胎児の頭部や肩幅の大きさに比べ雌の骨盤が小さいため、自然分娩はほぼ不可能。帝王切開での出産がほとんどという。
草間来て荒く息づく面(つら)がまへブルドッグ勢(はや)り
手綱張り引く 北原白秋
わゐうゑを胴の低くてつぶれたるかんばせみせてくる
ブルドッグ 吉岡生夫