むささび(1/2)
齧歯目リス科。本州、四国、九州に分布。昼は大木の洞穴などに眠り、夜出て飛膜をひろげ、木から木へ滑走する。光をうけると眼がキラリと耀く。一回に二匹程度の仔を産む。ギャオーの不気味な鳴き声から怪物視された。漢字ではこのパソコンで表示できない難しい形になる。
むささびは木末(こぬれ)求むとあしひきの山の猟夫(さつを)
に会ひにけるかも 万葉集・志貴皇子
わが部屋を窺ふがにもむささびの紅き眼光る軒の木の
梢(うれ)に 川田 順
むささびが啼きて出で来るたそがれの時刻(とき)は決まれり
必ず啼くも 川田 順
この岡の木々の茂みをむささびの飛びて木づたふ道は決まれる
川田 順
ゆふ闇は谷より上(のぼ)るごとくきて雉子(きぎし)につづく
むささびのこゑ 土屋文明