天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

紅葉の鎌倉―円覚寺・東慶寺

東慶寺にて

 円覚寺山門周辺の紅葉も見事で、カメラを向ける観光客たちで混雑していた。松嶺院の境内、龍隠庵の境内を巡り居士林前の紅葉を見上げた。舎利殿、佛日庵を覗き、一番奥の黄梅院・聖観音堂上の紅葉を堪能した。
 東慶寺では、山門前の石段途中から山門を透して境内を覗く景色が素晴らしかった。本堂入口の紅葉はさらに見事であった。松岡宝蔵横の大銀杏は遠くから見ても目立つが、その根方から見上げると黄葉に圧倒された。


     洪鐘(おほがね)のむかふに山のもみぢかな
     この時を逃さじと撮る紅葉かな
     藁屋根の門の奥なる紅葉かな


  居士林のもみぢ見上ぐるその横の道は龍隠庵に続けり
  円覚寺黄梅院へ行く道を今日もにぎはす紅葉(もみぢ)
  黄葉(くわうえふ)


  黄梅院門前に立ち見下ろせば佛日庵のもみぢせり出す
  人皆がカメラかまへて紅葉撮る藁葺屋根の東慶寺