天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

ワタスゲ

NHKテレビ「尾瀬ヶ原」の映像から

 カヤツリグサ科の多年草で、本州中部以北の湿原に生える。初夏、茎頂に花穂を出す。
 花言葉は、「揺らぐ想い」「努力する」。



     綿すげや強力雲に並び出て      太田蓁樹


  わたすげよ孤はよし群れ咲くは更によし山は遠く晴れ風は
  ひろびろ                小市巳世司


  何にむかふ優しさならむ靡きつつ時折を嫋(しな)ふワタスゲ
  の穂は                  小林孝虎


  若夏の水がにほへばわたすげの風にしたがふこころゆかしも
                       今野寿美