天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

龍舌蘭

龍舌蘭(サムエル・コッキング苑にて)

リュウゼツラン科の常緑多年草。葉は根元から叢生し、長さ1〜2メートル、剣状で肉が厚く、縁にとげがある。開花は約60年に一度。高さ7〜8メートルの花茎を伸ばし、黄緑色の円錐状の花をつける。メキシコの原産で、アオノリュウゼツランともいう。茎などの汁からテキーラ、プルケなどの酒を造る。
初めてこの植物に魅かれたのは、江ノ島山頂のサムエル・コッキング苑においてであった。
たくましい葉は発散する生命力を感じさせる。それでこれを原料とするテキーラを飲めば、元気で健康になれると信じた次第。
久しぶりに江ノ島にこの龍舌蘭を訪ねた。


     晩秋の潮鳴り聞くや龍舌蘭


  はるかなる富士をのぞめる龍舌蘭ながく生き来し江ノ島の四季
  テキーラのグラス二杯は度が過ぎる目覚めてもなほ頭ぐらつく
  江ノ島の植物園を見てゆけば蝶の舞ひよる撫子の花