2005-05-04 大雄山 大杉の根の底知れず著莪の花 大杉の梢は暗し著莪の花 藤棚やペットボトルの水を飲む 大寺の赤き石楠花大雄山 鐘楼に龍が巻き付く若葉風 銅鑼打つや赤き石楠花目に滲むる 銅鑼打つや石楠花赤き和合下駄 参道の山門くぐる著莪の花 銅鑼打ちて法螺貝吹けり初夏の光あふるる大杉の森 初夏の光まぶしき大杉の森にとどろく法螺貝の声 大杉の森に石楠花著莪の花岩壁はしる滝水の音 オロナミンの空瓶ひとつ置き去りし青きベンチの人を思へり モデルルームの看板掲げ立つ男視線に耐へてうす笑ひせり