天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

みたままつり準備

パール博士

       砂浴びの雀幸せさうな夏
       靖国やみたままつりの炎暑なる
       産土の夏越の祓へビル谷間
       産土やビルの谷間の夏祓
       老人に鳩がつきゆく夏帽子
       背な濡らし真鯉色鯉回遊す
       しつこさは鳩の求愛空つ梅雨
       瀧音を鳩が聞きゐる斎庭かな
       サングラスとりてながむる鯉の群


    国益を損ねるからと参拝の自粛迫れりそして教科書
    国益を損ねるからと参拝の自粛迫れり天皇制は?
    碑のパール判事と共に待つ理性が虚偽の仮面剥ぐとき