天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

御霊まつり(続)

 今日十五日昼間の靖国神社は、炎天の下にあった。
雪洞(ぼんぼり)に書かれた俳人の句は次のようなもの。
      水澄むや欅の空に月残り      廣瀬直人
      五月雨隠岐の漁り火かも知れず  森田 峠

短歌はほとんど無いが、京都大学の中西教授の雪洞があり、学者・中西輝政という
札が下がって次の憂国の歌が書かれていた。
   外つ国のただ意を迎え神々の祀り差しおく国は滅びぬ


今日のわが嘱目詠は次のようなもの。

      指くはへ金魚掬ひをみる子かな
      炎天の屋台に群るる勤め人
      カッポレは尻つ端折りの浴衣かな
      女生徒の群れてさざめく掻き氷
   廣島お好み焼きに列なせるOLあはれ炎暑の屋台