2005-08-20 久里浜・花の国 バスがゆく尻こすり坂蝉しぐれ 片蔭に若き白猫身ごもれる 夏帽子ゴジラの胎に入りゆけり 秋風やゴジラの胎をくぐり抜け 太陽の衰へすすむ八月の風に吹かるるキバナコスモス 丈ひくき苗に咲き初むコスモスの花にやさしき谷戸の風ふく 熱き日を今年も耐へて咆哮す高圧線の下にゴジラは ラベンダー一茎折りて香をかげば猫が見てをり松の木陰に 沿道のマリーゴールド、ラベンダー人待ち顔に今さかりなる 陽の下にバス待つ人のまぶしめるキバナコスモス久里浜の花 買ひきたる掘り立て仕込み「美(うま)し里」芋焼酎を オンザロックに