天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

彼岸花

   鬱ふかき神社裏手の昼食にバサと降りくる大鴉かな
   黄葉の落ち葉散り敷く境内にギンナン拾う彼岸なりけり
   仰向けに転がる蝉をけとばせばギギと鳴きたり
   まだ死にきれず


        吹き降ろす風に早まる落葉かな
        築山にまばらに咲くも曼珠沙華
        遠目にも人惹きつける彼岸花
        予期せざる時と処に彼岸花