天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

白鳥

 今日は午後からひさしぶりに丸の内に出かけた。東京銀行協会で「デジタル家電のセキュリティ対策」に関するセミナーを聞くためである。開始までの時間を少しお堀端を歩いたが、平成七年に和田倉噴水公園ができており、知らなかった。今上天皇の平成三年歌会始の次の御製が、石碑にしてあった。いかにも、という詠みぶりではあるが。
   いにしへの人も守り來し日の本の森の栄えを共に願はむ

また、パレスホテルが昔のままに健全に立っていて、前のお堀には驚いたことに白鳥が二羽浮かんでいた。

   噴き出づるしろがね色の水柱を見上げて赤きサルビアの花
   留学を終へて帰るさ泊りにき妻子ひきつれパレスホテルに

        白鳥の気品浮かべる御濠かな