天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

仏像

勢山社作品

 横浜市鶴見の曹洞宗総持寺で開催されている勢山社の仏像作品展を見にいった。勢山社は、仏像彫刻師・渡辺勢山が主宰している仏師の結社である。工房は比叡山の麓にあるらしい。古い仏像の修理、社寺に納める新しい仏像、神像などを集団で彫刻する。展示品には、これから完成する途中の仏像も数体あった。
 行き帰りの電車の中では、大悟法利雄『鑑賞・若山牧水の秀歌』を読んだ。牧水の歌碑は全国にあり、その数は歌人の中でもずばぬけて多い。四十四歳の短い生涯を、生きることの寂しさを詠むために費やした。
   夏草の茂みが上に伸びいでてゆたかになびく山百合の花
   石越ゆる水のまろみを眺めつつこころかなしも秋の渓間に
   飲む湯にも焚火のけむり匂ひたる山家の冬の夕餉なりけり


 さいか屋の地下で芋焼酎、ころっけ、ひれかつ、鯖のばってら、烏賊ローストなど買って帰り、二時くらいから飲み始めた。久しぶりに飲んだせいか眠たくなり寝てしまった。