天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

オイラーの公式

 昨日はまことにうららかな日よりであったが、今日は一転雨が降った。遠出はできないので「博士の愛した数式」という映画を見に行った。映画館に入るのは去年の夏に見た「亡国のイージス」以来。久しぶりに大人のメルヘンというか純粋な文芸作品に出会った思いである。感動した。中学生や高校生諸君にぜひ薦めたい。これを見たら必ずや数学が好きになるはず。数学史上最も美しく神秘に満ちたオイラーの公式をすぐに覚えて一生忘れないだろう。


  もてあます金魚銀魚を受け入れて魚鱗きらめく放生の池
  引き潮の干潟渡りて江ノ島の龍にまみえし岩屋洞窟
  銅像とお百度参りの碑をぬらす肌に冷たき如月の雨
        春雨やお百度参りの碑は古りて