天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

名古屋城

 名古屋城は、徳川家康が慶長十四年(一六0九)に加藤清正福島正則、前田利光など北国・西国の諸大名二十名に普請を命じて作らせた。天守閣や諸櫓などは慶長十七年(一六一二)にほぼ完成した。今日は連休さなかの晴天でもあり、えらい人出であった。


  白鳥を浮かべる濠を下に見る南蛮たたき鉄砲狭間
  緊急の場合城主が脱出すここ埋門(うづみもん)木曽路へ通ず

     清正の石曳きの像つつじ咲く
     白妙の御殿椿は八重の花
     日脚のぶ忍返しの剣塀
     天守閣窓に吹きくる若葉風
     若葉風空にあをめる天守