天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

映画版「ダ・ビンチ・コード」

 今日は代替休暇をとった。雨もよいでもあり、平日なので映画館も空いているはず。20日に全世界同時封切になった映画「ダ・ビンチ・コード」を見に行く。映画と小説の違いは、小説では同時発生の出来事も順番に記述しなければならないが、映画では工夫により同時事象はほぼリアルタイムに見せることができる。今回の映画でもそれを直に感じた。つまり場面展開が、小説を読んでいる時と違い、目まぐるしいのである。特にフランス系の映画は、よほどしっかり見ていないと、ストーリィの詳細を見失ってしまい、感動し損なう。映画版「ダ・ビンチ・コード」は、小説の場面をほぼ忠実に映像化しているが、小説を読んでいない観客には、理解を超える場面展開がいくつかあるのではないか。
 ところで、海外のキリスト教会や信者が、この映画を弾劾し、配給した会社の製品の不買運動を始めたというニュースがあったが、なんと宗教とは狭量な世界であろう。イエス・キリストの偉大さは人間の預言者としてであったはず。内容は迫真の推理小説なのだ。教会は放っておけばよい。これほど話題になることはキリスト教にとっても考え方をPRするのに良い機会と思うのだが。