天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

核実験

 昨日は、野球中継観戦と北朝鮮の核実験実施のニュースを見ることで暮れた。今日の靖国神社周辺では、街宣車がいっとき騒いでいただけで特に普段と変わったところはなかった。以前にも書いたが、現在の北朝鮮の状況は、わが国が第二次大戦に突入する前夜に酷似している。TBSの岸井解説委員がテレビで同じことを言っていたので、我が意を得たりであった。
 北が望むように米朝二国間協議にまかせるべきという金大中のような人もいるようだが、その場合には、米国の先制攻撃を容認することになるのではないか。もっとも米国は、アフガニスタンイラクで手一杯なので、その道はとらない。今回はあくまで国連主体に動くよう働きかけるはず。それにしても北の理屈は、かつて中国が核実験を強行した理屈と瓜二つである。
 藤原定家が「紅旗征戎は吾が事に非ず」といって騒然たる世情・政治の世界に背を向けたようには、もはやいかない現代である。それにしても文学の無力さを感じる。


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