天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

風邪の歌

 今朝は身体の表面がちりちりするというか、節々に熱があるようなので、急遽会社を休んだ。布団に入っていてもなかなか寝付けない。その内電話が掛かってきて、ノートパソコンの修理が終わったので、今から届けにあがるという。パソコンに早速電源を入れて動作を確認したら、まあなんとか正常に動作するようだ。しかし、ネットワークに接続しなければならないが、その手順を忘れている。CD―Rから無線LANのドライバーを持ってきて、それから・・・。嗚呼、いやだ、別に今日でなくてもよいか。
 しかたないので、風邪の名歌でも探そうと思い立った。名歌とも思えないが、『日本歌語辞典』を見ると次のような作品がでていた。


  たのしみは家内五人五たりが風だにひかでありあへる時
                        橘 曙覧
  雨あがりを御風めすなのわが上衣えんじむらさき人うつくしき
                        与謝野晶子
  風邪をやむ一月六日ひねもすの無為きよらけく暮れなむとすも
                        玉城 徹
  風邪ぐすり君とわかちてのみし日も杳しきりきりと硝子を斬れり
                        生方たつゑ



  風邪ひきて床に臥せれど寝付かれず風邪の名歌のもしやありやと