天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

富士と菜の花

菜の花畑

 今朝のNHKテレビの天気予報で、神奈川県の吾妻山山頂では菜の花が咲き、かなたに雪をかぶった富士が見えることを映像で説明していた。去年12月10日にすでに紹介したが、あらためて行ってみた。なんとも大勢の人が吾妻山に登っている。たぶんみんなNHKの放送を見たのであろう。また、斜面の水仙がいっせいに咲き出しているのも驚きであった。


      あからひく朝日ににほふ水仙
      菜の花や鴉が笑ふ吾妻山
      菜の花や朝日に伸ぶる人の影
      菜の花や浮世はるけき不二の峰
      菜の花やイラク内紛をさまらず
      
  胸突ける坂を登れば頂きに菜の花咲けり雪の富士見ゆ
  菜の花のかなたに浮ぶ雪の不二朝日に濡れてこの世ならずも