天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

ミモザ

ミモザアカシア

 早春の花には、黄色のものが割と多い。福寿草、万作、山茱萸、菜の花、三椏、ミモザ など。なかでも絢爛豪華に見えるのは、ミモザであろう。ここで取り上げているものは、ミモザアカシアとも言い、オーストラリア原産の豆科植物で、かなり大きな木になる。明治初期に渡来。
 日本では、梅、桃、桜が春の代名詞になっているので、ミモザはあまり話題にならないが、ヨーロッパで好かれる花であり、フランスのカンヌでは、3月にミモザの「花祭り」が行われる。
右上の写真は、WEBの「千草園芸」http://www.rakuten.co.jp/chigusa/519201/420712/421939/
に載っている。

 俳句や短歌で詠われている例をあげてみよう。




      喪の花輪ミモザをはじめ既に萎ゆ   山口誓子
  身を逼(せ)むる不文の掟思ふ夜もミモザがこぼす黄なる花びら
                        大西民子