天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

カンナ

路傍に咲く

 カンナ科の球根植物。原種は熱帯各地に50種ほどあり、それらが交雑して現在の園芸品種ができた。分類することも困難なほどに品種が増えた。せいぜい高性品種と矮性品種とに区別するだけである。日本には明治年間に渡来した。秋の季語。




      カンナ一群ここにはじまるのぼり窯   吉野義子
      陽あたりのカンナの広葉危機は午後に  鈴木六林男


      登校の子らに手を振るカンナかな

  大磯の線路向かうに血の色のカンナ咲きたり朝日したたる