天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

時計草、韻律

さる家の垣根に

1.花が時計の文字盤を思わせる。はじめて
 この花を見たときは、不気味で気持悪かった。
 通常、誰でも似たような感じを抱くらしい。
 ブラジル原産の多年草クダモノトケイソウ
 果実は、食用になる。果汁はパッションジュース
 という飲料である。
 このパッションという言葉は、花の形が受難の十字架を
 想起させるところから来ており、パッションフラワーとも呼ばれる。


2.22日大阪への日帰り出張の際に、昔読んだ『短詩型文学論』
 の短歌編を読み返した。短歌編を岡井隆、俳句編を金子兜太 が
 それぞれ担当している。短歌編は韻律論が主体なので復習のつもり
 であったが、どうも生産的な結論が得られていないことに、今回も
 失望した。現代の韻律論は、コンピュータなどの機械による解析力
 に基くべきとつくづく思う。快くひびく名歌を朗読して音声分析を
 する。子音を含む場合、母音だけの場合 など音声波形を出して、
 句切れとの関係を調べるなどすれば、定量的な解析ができるはず、
 と思うのだが。