天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

万葉集の動物

鵜(鵠沼にて)

 万葉集の中に現れる動物を、全部ではないが、頻度の高い順にあげると次のようになる。詞書、注などにも入っている動物も含めると946個所以上に現れる。全歌数4516首に対して21%以上に詠まれている。



ほととぎす(やまほととぎす): 154
鳥(とり、おほとり、しらとり、すがとり、すどり、はなちどり、
もちどり、やさかとり): 106、 
馬(うま、あかごま、あをうま、あをこま、こま、たつのま、はくば、
はなちごま、りば): 88
雁(かり): 66
鹿(しか、か): 58
鶯(うぐいす): 53
鶴(たづ、あしたづ): 45
鴨(かも、かま、あしかも、みかも、をかも): 28
千鳥(ちどり、かはちどり、ももちどり): 26


動物の種類でみると、92種が現れる。講談社文庫版:万葉集事典 に基づいて調べた。山部赤人の鵜の歌を一首あげておく。


  阿部の島鵜の住む磯に寄する波間なくこのころ大和し思ほゆ