天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

翡翠(カワセミ)

カワセミ(光明寺にて)

 カワセミ科には赤しようびんもいる。梅雨時によく鳴くので、雨乞鳥・水恋鳥ともいう。翡翠、しょうびんは夏の季語。



      翡翠に杭置去りにされにけり
                八木林之助
      屋久島は雨呼びやすし赤しようびん
                邊見京子


  こころよく河かぜ吹きぬ舞姫もうすもの着れば翡翠に似る
                        吉井 勇
  耳朶に触る、夜のみなかみの声すなり翡翠ひそむ髪にあらずや
                        前登志夫