天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

節分、豆まき

カリアンドラ・ハエマトケファラ

 立春の前日が節分。悪霊、疫病を払うために豆を撒く。中国から伝わったが、陰陽道の行事として普及。文武天皇慶雲三年(706)、諸国に疫病が流行した際に、大儺をしたのが始まりという。


      豆を撒く吾がこゑ闇へ伸びゆかず
                 石田波郷
      豆うたれゐる保母の鬼美しき
                 宮崎氷滴


何故豆なのか?神への供物の意味もあるらしい。いくつかの習俗が混合したものであろうが、今となってはわからない。例えば、この数年の間に流行ってきた節分の恵方巻きに似ていよう。関西商法からでてきたらしいが、これも今後定着して節分の行事になるのだろう。


      豆まきの舞台ととのふ鳩の庭


  ボリビアに咲く合歓の花カリアンドラ・ハエマトケファラ
  まめ科植物