天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

胡蝶蘭

大船フラワーセンターにて

 東南アジアに分布する蘭科のファレノプシス。このファレノプシスギリシャ語で、蝶のようなという意味。よってわが国では、胡蝶蘭の名で呼ばれる。温室で栽培され、鉢植、切花にする。




  寒き日も胡蝶蘭の花膨らみてながき命を保ちてゐたり
                      生方たつゑ
  枕辺に胡蝶蘭のはなときながしつくづくと見てよろこぶわれは
                      宮 柊二
  夕ぐれは逢魔の時と誰がいひし胡蝶蘭の白き花冷ゆるなり
                      尾崎左永子

 白色の花が多いが、桃色、紫色などもあり、花の時期は長い。


  温室に精あふれたり如月の寒さ忘れて見る胡蝶蘭