天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

泉の森

大和市・泉の森

 神奈川県下の花菖蒲の名所をWEBで調べていたら、大和市の「泉の森」があった。案内のメモをプリントしたのだが忘れてしまい、小田急大和駅に下車してあてずっぽうに歩き始めた。後から考えるとこの公園に並行して歩いたようで、遠回りした。泉の森とふれあいの森が続いている。この一帯は引地川の水源で県立シラカシの森。花菖蒲はほんの一部に咲いていた。名所というほどのものではない。


      しやぼん玉調整池の上をゆく
      啄木鳥や縄文人の棲みし森    
      この畝は誰が袖といふ花菖蒲
      

  太りたる女に聞けばていねいに吾をみちびく泉の森へ
  鴨二羽が北へ帰らず水浴びす清き川面の葉桜の蔭
  カワセミが営巣すると森の辺に立入禁止の立札はあり
  バーベキュー団扇あふぎて火を熾す泉の森の休日家族
  オナガガモカルガモコサギシジュウカラカワセミ
  エナガコゲラ棲む森


  もの好きがカメラ並べてひつそりと翡翠を待つ水源の朝
  パイプ咥へサングラスせる司令官敗戦国のここに降り立つ