天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

海芋

鎌倉・長谷寺にて。

 かいう、と読む。珍しい名前。サトイモ科の多年草南アフリカ原産で、わが国にはオランダから江戸・弘化年間に渡来したという。カラーという名前もあるが、それは修道女の襟(カラー)を連想させるところからきたという。



      海芋大きく活けてマキシム帽子店   三宅絹子
      かたはらに野壺ころがる海芋かな   八木林之助
      白濤の燕返しや海芋畑        池上樵人