天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

アカンサス

足柄郷にて

 狐の孫科。ギリシャ語のアカンサ(とげ)が語源。葉薊(はあざみ)ともいう。地中海沿岸原産で日本には大正中期に渡来。


  ギリシャより大隈先生もちきたるアカンサスの孫も
  花終りたり           中野菊夫
                      
  文字深く刻みし君の歌碑の前一もと立てり
  アカンサスの花         扇畑忠雄
                      

混同しやすい名前にアガパンサスがある。これは南アフリカ原産で、わが国には明治の中頃にやってきた。紫君子蘭とも呼ばれる。