天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

アウトリガーカヌー

湘南アウトリガーカヌークラブ

 安定性を増すために、カヌー本体の片側あるいは両側に浮子をつけたもの。両側につけた場合が、ダブル・アウトリガーカヌーである。通常は、アウトリガーと言いならわしている。最近、江ノ島の周りでよく見かけるようになった。写真は湘南アウトリガーカヌークラブのHP http://blog.umigasuki.com/socc/ から引用。



  休日の河口に釣糸垂るる人暴走族に舌打したり
  休日の人出少なき浜ながら梅雨の晴間に海の家建つ
  ひさかたの光まぶしみ海中(わだなか)にカヌーこぐ手を
  休めのけぞる


  投げ込みし餌の近くにカヌー来て心おだやかならぬ釣人
  六人が櫂に水かきたどりつく片瀬の浜にアウトリガーは
  七人の大学生が漕ぎきたるアウトリガーは最後に着けり
  まちがへて沖へ漕ぐなとはやしけり力つきたるアウトリガーを
  大いなる女の声にはげまされアウトリガーの櫂が水掻く
  釣針をはづして海に放ちたりはつかあぎとふ銀色の雑魚