天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

アメリカデイゴ

江ノ島にて

 レッドソックスホワイトソックスの試合で、松坂大輔が故障したベケットに替わって一日前倒しで先発した。BSテレビで一部始終を見た。8回まで無失点。ヒット2本、四死球2つ、7奪三振。8対0で勝利した。16勝目である。これは野茂秀雄と並ぶMLBの日本投手の年間最多勝利記録である。今年はあと30試合程度あるので、20勝も夢でない。ぜひ達成してもらいたい。また野茂と同様にノーヒットノーランも見てみたい。
 MLBを見終わってから、何しようもないので例によって江ノ島に散歩に出かけた。
サムエル・コッキング園の入口にアメリデイゴの花が、右の写真のように咲き残っていたが、もとは南アメリカ原産で江戸時代末期に渡来したらしい。海外から来た赤い豆という意味で、海紅豆(かいこうず)の別名がある。


      江ノ島や葛の花ちる暮らし道


  うすうすと風ふきたればなぎさ辺のウィンドサーフィンあまた
  立つ見ゆ


  江ノ島のくらし支ふる裏道は車も通り葛の花ちる
  逝く夏を惜しみてひとり鳴らしける吾としらゆな龍恋の鐘
  八月も今日明日なれば呼び込みの音量あぐる海の家家
  客あればさざえ切身の串刺を炭火に炙る江ノ島の秋
  みんなみに淡青の空見えながら北空おほふ黒き雨雲
  くろ雲の豪雨かみなりすぎたればひときは赤しデイゴの花は
  江ノ島の雨の晴間を声高に栗鼠啼きうつるひもろぎの杜  
  濁流に乗りてきたれるゴミ芥河口にたまる陸(くが)と見ゆまで