天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

相模川の岸辺にて

 いなご、稲子は、直翅目バッタ科の昆虫。食用昆虫なので、つくだ煮にして食べることもある。百科事典によると、大群をなして移動する飛蝗(ひこう)は、イナゴではなくトノサマバッタの類という。今までに見たニュースでは、イナゴの大群と言っていたようだが。


  串にさして蝗子らはいまだ死にきらずそのけりあし
  を頻りけりあひ            前川佐美雄            
                         
  もろ抱きの稲の葉茎に居るからに愚直の心みゆるぞいなご
                     馬場あき子
  わが母が一日(ひとひ)刈田に摘みて来し蝗を食めば草薫りすも
                     小池 光