天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

七草粥

すずしろ

 正月七日は古来、七草粥を食べて邪気・万病を除くという風習がある。芹、なずな、御形、はこべら、仏の座、すずな、すずしろの一セットをコンビニで売っているところもある。いにしえは六日に乙女たちが野で摘んでいた。



  日のさしていくらか雪の解けゆけば七草粥
  青薺がも             岡 麓
  七くさの粥に若菜のすがすがし緑やはらかに湯気たちてあり
                   水野葉舟
  七草がゆ祝ひて心さだまりぬ怠けず編まむ歌集一さつ
                   窪田章一郎
  新年はちりちりさびし七草粥炊けば白布に刺繍したやう
                   米川千嘉子


      古民家は七草粥のかまどかな