天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

横浜ズ-ラシアにて

 食肉目クマ科の総称。ヒマラヤグマ、マレーグマ、ナマケグマ、アメリカクロクマ、メガネグマ、シロクマ(ホッキョクグマ)、ヒグマ、ツキノワグマ など。このうちツキノワグマが日本に生息する。万葉集には、荒熊として次の1首が詠まれている。


  荒熊の住むとふ山の師歯迫山(しはせやま)
  責めて問ふとも汝が名は告らじ   万葉集 


  冬籠るわれの敷きなすけだものの熊の毛皮は
  あぶらたもてり          吉野秀雄
                     
  白熊の白うちかえす忙(せわ)しさを囲みの底に
  見つつ疲れぬ           石本隆一
                     
  獲物の魚落しつつ穴に帰りたる愚図なる熊も童話の如し
                   中城ふみ子
  童話的結末と呼ぶ葡萄食みをりて撃たれし月輪熊を
                   山田富士郎