天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

甘露ノ井

北鎌倉・浄智寺山門前

 鎌倉十井の一つ。北鎌倉・浄智寺山門に続く参道の石橋の左にある。新編相模国風土記稿には、「甘露の井は方丈の後なる清泉なりとも、又門内に沸出する清水をも云うと云へり、鎌倉十井の一なり。伝に源頼朝、この井に貫高を寄付せしことありと云う」とある。これでは、二箇所の井戸を指すことになるが、門内には「甘露ノ井」と名づけられた井戸はない。


  湧く水は甘露なりけり鯉一尾筧の下の池にしづもる