天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

白樺

弘前公園にて

 しらかば、しらかんば とも。寒冷地の原野にはえる落葉高木。幹は直立し高さは20メートル位になる。大変気品のある樹である。長野県の白樺湖志賀高原蓼科高原などは美しい白樺の林で有名。


  信濃路にかひなきものは、白樺の太木につたふー
  淡雪のすぢ            釈 迢空
                       
  白樺の枝組みて同胞を焼くなどのさまざまなことを
  この手は為しき          大屋正吉
                       
  白樺の疎林に雪は降るらんか微かにきこゆ夏の
  チェンバロ            高安国世
                       
  白樺の一本の幹あくまでも白ければ自然の意(こころ)
  知りたし             田谷 鋭