天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

西海子小路の桜

小田原にて

 西海子(さいかち)小路(こうじ)は、一直線に伸びて清々しく、武家屋敷のあった頃の町並みを思わせる。縦の小路には、案斎小路、狩野殿小路、諸白小路、天神小路、厩小路など、北條時代以来の横丁の名が残っている。かつて、谷崎潤一郎三好達治など多くの文学者が周辺に住んでいた。


    一直線西海子小路の花あかり
    うしろ髪ひかるる思ひ夕桜


  横道は三好達治の住みし路地 西海子小路に花びらながれ