2010-10-20 鳥兜 キンポウゲ科トリカブト属の総称。日本には約30種自生しているというから驚く。名の由来は、花が古来の衣装である鳥兜や烏帽子に似ているところから。塊根を乾したものは漢方薬や毒として用いられる。ドクゼリ、ドクウツギと共に日本三大有毒植物の一つとされる。アイヌは矢に根の汁をぬり熊狩りに用いた。 草の葉に斬られし夏もとく過ぎて水分(みくまり)あたり咲く鳥兜 斎藤 史 とりかぶともつとも蒼く繁る日に毒草園の幕舎が低し 安永蕗子 自然林くだりて薬草園の一区画咲き残るエゾトリカブト紫の冷ゆ 新津澄子